掌(てのひら)にこぼれ落ちた、 名前のない一瞬の景色

カプセルの中に閉じ込められていたのは、 誰かがどこかで見たような、 あるいは、どこにもない場所の静寂。

緻密に再現されたプラスチックの造形に、 私は、果てしない物語の続きを見る。

「まちぼうけ」の背中が語る哀愁も、 デスクの端に現れた小さな街角も。

ここは、マクロの視点を脱ぎ捨てて、 ミクロの宇宙を旅するための観測所。

Scenes from Tiny Worlds  ―― 小世界の風景録 ――